しゅんせつ工事

⑭しゅんせつ工事とは

河川、港湾等の水底をしゅんせつする工事 (補修、改造、又は解体する工事を含む)
※浚渫(しゅんせつ)とは、水底の土砂や岩石をさらうことをいう。

●しゅんせつ工事の具体例

・船が航行できるよう河川の流路を増すために水底の土砂や岩石をさらう浚渫工事
・大型船が航行できるよう港湾の水深を増すために海底をさらう浚渫工事…など

●他の業種との区分の考え方

しゅんせつ工事のうち、
陸上で使用する掘削機で施工できる工事は、
『とび・土工工事業』 に該当します。

●しゅんせつ工事業に対応する技術者資格

下記の工事に対応する技術者資格おいて、
◎が付されている資格は、特定建設業の営業所専任技術者(又は監理技術者)となり得る資格です。
○が付されている資格は、一般建設業の営業所専任技術者(又は主任技術者)となり得る資格です。

◎1級土木施工管理技士 ○2級土木施工管理技士(土木)
※2級土木施工管理技士(鋼構造物塗装)(薬液注入)の資格は対応していません。

◎技術士試験 建設・総合技術監理(建設)
◎技術士試験 建設「鋼構造及びコンクリート」・総合技術監理(建設「鋼構造及びコンクリート」)
◎技術士試験 水産「水産土木」・総合技術監理(水産「水産土木」)

○実務経験10年以上有する登録海上起重基幹技能者

※特定建設業の営業所専任技術者(又は監理技術者)となり得る資格を有する者は、
一般建設業の営業所専任技術者(又は主任技術者)にもなることが出来ます。

●しゅんせつ工事業に対応する指定学科

・土木工学(農業土木、鉱山土木、森林土木、砂防、治山、緑地または造園に関する学科を含む)

・機械工学


浚渫工事によって発生した

土砂(浚渫土)は、建設発生土(土砂等有価物)として、
川砂はコンクリートの骨材や埋戻材などに重宝されることから、
建設現場でリユース、リサイクルされています。

※「建設発生土」とは、
建設工事から搬出される土砂であり、
廃棄物処理法に規定する廃棄物には該当しません。

建設発生土には

  • (1)土砂及び専ら土地造成の目的となる土砂に準ずるもの、
  • (2)港湾、河川等の浚渫に伴って生ずる土砂(浚渫土)、
  • その他これに類するものがあります。

一方、
建設工事において発生する建設汚泥は、
廃棄物処理法上の産業廃棄物に該当します。

浚渫土の海洋投棄は、ロンドン条約で制限されており、
水底土砂判定基準による確認が必要なため産業廃棄物処理事業との連携し、
しゅんせつ残土の処理含みの工事も行われています。

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